地域プロジェクトマネージャー養成課程『シビックプライド』

社会構想大学院大学 地域プロジェクトマネージャー養成課程で、改めて、地域づくりについて考える機会を得ました。
重要なキーワードは『シビックプライド』と『関係人口』です。


■シビックプライドとは
その地域に対する住民の誇りや愛着という概念で使われています。
似た言葉に郷土愛や地元愛があり、こちらは生まれ育った地域(故郷)の風土や文化に対して抱く好意的な感情です。
シビックプライドは、地元に限らず、自身が関心を寄せる地域を誇りに思い、地域をよりよくするために能動的に地域活性化につながる行動に関与しようとする心意気です。
そこには当事者意識に基づく自負心があります。(習いたてなので、受け売りです。)

■関係人口とは
長期的な『定住人口』や短期的な『交流人口』ではなく、地域や地域の人々と多様に関わる人口と定義されています。
その地域のファンと考えるとわかりやすいです。

■住んでいる人の想いと応援してくれる人の力
ご承知の通り、日本の人口減少は著しいです。出生数は低く、若い世代は減少傾向、地域はどんどん高齢化が進んでいます。そのため、当たり前のようにされていた地域行事、仕事、行政サービスなど継続が難しいことも増えています。

対応策として自治体では、進学や就職で地元を離れた方に、Uターンで地域に帰って貰えるよう地元企業と連携した転職フェアの開催や、都市部で暮らす人たちに、その地域の魅力を伝え、移住を呼び掛けたりしています。
関心を寄せる地域を誇りに思い、地域をよりよくするために、当事者意識でまちづくりや地域活動をする人が増えれば、その地域は活性化していくでしょう。
「シビックプライド」の考え方はとても大切だと思いました。

以前子どもから「住んでる町には高齢者が行きたい場所はあるけれど、若者が行きたいと思える場所がない」と言われたことがあります。確かに、マクドナルドもサイゼリアもスタバもありません。これら大手チェーン店には、子どもが少ない地域は出店の魅力がないのでしょう。
その時は子どもに何も言えませんでした。しかし、この2つを学んだ今なら、
その不満や不便に対し諦めるのでなく、「じゃあ、どうしたら出店してくれるかな?」とアイデアを促し、楽しみながらまちづくりに関心をもたらすチャンス!にできると思います。

それと同時に関係人口を増やすことも必要です。
住んでいる地域の不満や不便に対して「どうすればいいのか?」を考え、それでも自分たちだけではどうしようもないことは「助けて」と言えることが大切なのだと学びました。

社会構想大学院大学 地域プロジェクトマネージャー養成課程
地域プロジェクトマネージャー養成課程 | 社会構想大学院大学 (socialdesign.ac.jp)