【 Vol.6 キャリア教育 成果プレゼン】
取材記事が完成し、クラスメイトや関係者が見守る中、参加生徒が成果物のプレゼンをしました。
持ち時間はひとり5分。
先輩の仕事内容、特に読んで欲しい箇所、自分が感じたことなど。緊張しながらも堂々と「伝えたい」想いを発表しました。
発表では、
『よく、保育士不足だという言葉を耳にしますが、実際、保育士免許を持っている人は沢山いるそうです。なのに、なぜ、そう言われているのかというと、仕事の内容と報酬が見合ってないから、働こうと思う人が少なく、保育士不足だと言われているのではないか、と仰っていました。』
『人と話すのが苦手な私にとってインタビューをさせていただいている間、相手の様子も気にしながら質問を掘り下げて行くのに大変難しく苦労しました。しかしこの活動をしたことで、人と話す機会が増えプロジェクト前よりもうまく会話をすることができるようになりました
『私は将来の仕事について「○○になりたい!」というものがありません。だから私が高校生でいる間に、もっと仕事について調べたり、興味のもったものにはとことん掘り下げたりしていきたいです。』
『僕が一番知ってほしい内容は、最後にメッセージを下さいという質問に対する答えです。僕たち高校生に泣く、怒る、笑うなど感情の揺れ幅をもっと味わえばいいといっていました。なんとなく過ごして面白かった、すごい今日楽しかった、怒り、悩み、友達とのけんか。これらでとことん人と張り合うところまで行って、感情の幅をたくさん味わえるといいよとメッセージをもらいました。この経験を高校、大学であじわうことで今後、社会に出た時、人間関係で悩んだ時の土台になってくれるので今のうちに楽しめばいいと言っていました。僕は、この内容にすごく関心を持ちました。』
担任の先生から、
『今回のキャリア教育プログラムは、生徒が実際に行動するという点で、これまでになく非常に意義のある企画だと思います。実際にインタビューに行くまでに、ビジネスマナーやインタビューのやりかた、文章の書き方あるいは写真の撮り方を学びました。それだけでもなかなかできない貴重な体験でした。そして、こうした事前研修をすることで「後輩が先輩の話を聞きに行く」だけではなく、大げさな言い方をすれば、高校生の立場に甘えず、大人として取材に行く、という形にしていただき、そこに意味があると思います。今回の体験ができたのは6人だけですが、彼らの作ったこの記事を通して先輩たちの思いを伝えていくことが私たちの今後の仕事ですね。』
※岐阜県立池田高校のホームページに生徒たちの成果物が紹介されています。
今回の事業では、
多くの大人がそれぞれの生き方や働き方、 楽しさ、苦労などをきちんと高校生たちに伝えることが、子どもの生きる力になっていくと改めて感じました。
また、高校生の様子を見ることで、大人も自分の仕事に誇りと働き甲斐を再認識されたようです。
キャリア教育は特別なものでなく、「社会に出ていくのが楽しみだな」「その為に今の自分はどうしたらいいか」と、子ども達が考えるきっかけになれば嬉しいです。
関わって下さった多くの方に感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。