面接官は質問力

ある会社で面接トレーニングの講師を行い、社長と面接に同席する部門リーダー複数名が参加されました。

前半は、面接の目的と役割を再認識し、面接官として好ましいあり方を講義。
後半は、カメラを回して面接ロールプレイング。
話す内容も大切ですが、自分の聴く姿勢や態度、表情も重要です。
普段見ることができない自分を客観的にチェックして貰います。

また、面接での失敗談をお訊きしたら、
「ある程度体力がいる仕事だけど大丈夫?」と尋ねたら、『大丈夫です。』と応募者が言っていたので安心して採用したら、入社後には『やっぱり体力的に無理です。』と言われ退職されたケースがあったそうです。

一概には言えませんが、面接官から「大丈夫?」と訊かれたら「大丈夫です。」と答えるのがお約束。入社したいと思っている会社に対し、「いや、大丈夫じゃないです。」と言い返せる応募者はなかなかいません。

「大丈夫です。」の一言で終わらせないように、応募者の具体的な言葉を引き出すような質問をしましょう。例えば体力面では、

「これまでに似たような仕事の経験はありますか?それは具体的に、どのような内容でした?」
とか、
「体力はある、と感じるエピソードを教えて貰えますか?」と尋ねるだけでもミスマッチが防げます。

他にも、仕事で使う道具を持って動きを疑似体験して貰い、その際に発する「素の言葉」を拾うことも効果があります。