写真と言葉でイメージ動画

ある講演会のため、古市佳央さんと知り合うことができました。
高校一年の春、バイク事故で炎上したバイクから離れられずに火ダルマとなり、重度熱傷41%という、生死をさまよう大やけどを負う中、奇跡的に命を取り留めることができたそうです。

しかし、顔や手には大きな損傷、骨盤や腕は骨折と包帯ぐるぐる巻きのミイラ状態。変わり果てた自分の姿に絶望しても、身動きひとつ取れずに死ぬことも許されなかったそうです。33回に及ぶ皮膚移植手術や手や顔の再建手術、つらい治療やリハビリに耐えられたのも親や兄弟の見守りと看護師、入院患者とのふれあいによって生きる希望を取り戻せたからと。

タイムマシーンと言う曲は、その後、講演家となり訪問したある小学校で「事故の前の自分に戻りたいですか?」と小学生から聞かれた時の気づきの唄です。

ずっと事故に会う前の、何でもできる昔の自分に戻りたいとずっと思っていたのに、その場で「はい」と答えられない自分。タイムマシーンで事故前に戻るということは、その後に出会った優しさや思いやり、愛をくれた人たち全てを無くすこと。
だから、タイムマシーンが現れても壊すだろう。もう、自分には必要はない。

見せていただいた多くの写真から「人は人によって癒され、生きていける」ことを感じました。
古市さんが歌われる際の背景動画として作りました。

#古市佳央