【講師】求職者支援訓練で職業人講話をおこないました。

求職者支援訓練の受講者10名に向けて職業人講話をさせていただきました。

前半は私の職業人生を題材に『キャリア・デザイン』について。休憩をはさんで後半は、応募書類や面接でポジティブに自身の魅力をアピールできるように、ペアワークで『リフレーミング』を行いました。

■キャリア・デザイン

Carrier とは馬車・車の轍(わだち)です。
轍(わだち)と言ってもピンとこない場合は、スキーやスノボのシュプールをイメージして貰うと良いかもしれません。

轍(わだち)は、自分の前にはなく、歩んできた後にできます。深い轍の時もあれば、浅い轍の時もあります。同じ場所に長いこと留まっている時もあるでしょう。

人生設計の中で、仕事に関わる部分にフォーカスしたものがキャリア・デザインです。一生の中で仕事に関わる時間は膨大、かつ人生の幸福感や満足度に影響を与えます。

自分の人生は他の人は決めてくれません。もし決められたら楽しくないでしょう。
どう生きて、どういう働き方をしたくて、どう在りたいのかは自分の轍と未来への捉え方が教えてくれます。

過去にどんな「キャリア」があるかを振り返り、それを意味づけする。そして現在に思いを巡らせ、将来に夢を抱きながらビジョンを描いたり、書き換えたりすることは本当に大事なことだと思います。

(キャリアには「外的キャリア」と「内的キャリア」があり、両方向から捉えることが大切という記事を書きますね。)

■リフレーミングとは?

人には、固定概念や思い込みがあります。
これは、育った環境や人間関係などの影響を受け、悲観的に受け止めやすい人、肯定的に受け止める人などそれぞれに物事の受け止め方のクセがあります。

リフレーミングは自分の物事の受け止め方をクセを変えることです。

■コップの水

よく言われる「物事の受け止め方」の例がコップに水が半分入っている場合
A) もう半分しか残っていない…
B) まだ半分残っている!
どちらで受け止めるか?というものです。

同じ事象であっても
受け止め方(視点)によってその印象は人それぞれです。

■リフレーミングで変わること

リフレーミングをすることで「おっちょこちょい」だと思っていたことが
「行動力があって良い」と考えられるようになるなど
自分自身をネガティブに捉えていた視点がポジティブな視点で捉えられるようになります。

これによって感情をコントロールできるようになったり
周囲の人との関係性が良くなるなど良い変化が期待できます。

■リフレーミングゲーム

リフレーミングを体験していただくため「魔王と旅人」というゲームをおこないました。

魔王役は「お前の嫌な点を言え」と言います。
旅人役は、自分が考える自分の嫌な点を言います。
そして、旅人役が言ったの言葉に対して魔王役がリフレーミングしていくというゲームです。

旅人役は自分の嫌な点を言い続けるのですが
魔王役がそれを全部良い形に言い換えて行くので、
旅人役は自分が悪いと思っていた部分を肯定されて良い気持ちになり
魔王役も相手を褒められることで良い気持ちになります。

■受講者の感想

ゲームを交えたリフレーミング講座を経て
「そんな見方があるなんて気付きませんでした」
「こんなに自分を認めてもらったのははじめて」
「リフレーミングの大切さがわかった」
「リフレーミングを活かしていきたい」
などの感想を頂きました。

リフレーミングをすることで
就職活動中の方は自己PRを書きやすくなると思います。

自分自身の良さを見つけられない、自分に自信がないと感じている方はぜひリフレーミングを体験してみてください。